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6. 車椅子で初めての電車
なにもかもが初めての闘病生活。
電動車椅子で初めて電車に乗ってみた。
改札の横にあるインターホンのボタンを
押して、『蒲田駅まで介助お願いします。」
ドキドキしながら言うと、駅員さんは
親切に対応してくれました。
乗車時も下車時も緊張しました。
今では、心地いい緊張感と、ちょっと後ろめたさがあります。
障がい者としての後ろめたさというか、健常者とは違うという劣等感のようなものなのだろう。
ただ、人間だれしも、人様の世話になって生きている。
例えば、ごはんを食べるにしても、多くの人のお世話になって、ご飯を食べることができるのだから、今では有難くお世話になろうという気持ちで生きています。
電動車椅子は、電気で走行するので楽ですが、スピードを制御しているためか馬力も小さいのが難点。
ちょっとした坂や、歩道などで立ち往生することもしばしばあり、困っていたら、「お手伝いしましょうか」と声をかけてくださる方が多いのは、ちょっとした発見であり、日本人の気質である「目配り・気配り・心配り」を感じます。
ありがとうございます。
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