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ひきこもる
私は19年間、ひきこもっていました。今は、就労継続支援B型の施設にお世話になっているけど、私が思う「ひきこもり」からは、脱していないと思っています。新聞で、ひきこもりの子を持つ親の記事を読んで、書きたくなりました。簡単に言うと、「ハンガーノック」かな。
私の場合、高校卒業後に入学した専門学校を、初日で拒絶したのが始まりでした。小学校から学校が大嫌いだったから、いずれ、そうなっただろうと思います。仕事を始めてからの人もいるでしょう。場所が原因ではなく、人と関わる事、所謂「社会」が、負担なのです。自分でも、就労移行支援事業所で、お互いに拒絶し合うとは、思いませんでした。
人生は、マラソンのようなもの。走るのが好きな人もいるし、苦痛で走りたくない人もいる。才能や体の違いもあるし、同じ練習をしても上達度合が違う。そんな中で、途中で走れなくなってしまうのが、ひきこもり。常識とされる基準のペースで、走れないのです。寿命があるうちに完走できるかは分からないけど、もっとゆっくり走りたい。もしくは、走らない。
ほとんどの人にとっては問題のないペースでも、ハンガーノックになってしまいます。ひこもりは、回復期間、かな。無理に走らせようとしたり、「がんばれ」と言っても、助けにはなりません。休むことも必要だし、栄養として、好きな事(物)も必要でしょう。「人生には楽しい事もある」と、思えるようになるまでの回復期間。
自分のペースで走りたいけど、社会は許容してくれません。
2022年6月29日
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