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​パフォーマンスは過剰

 第95回記念選抜高校野球大会で、東北高校の選手のペッパーミルパフォーマンスを審判が注意した記事を読みました。私も、プレー中のパフォーマンスは不要だと思っています。しかし、Yahoo!ニュースの記事では、パフォーマンスを禁止している高校野球連盟を批判した人の発言を書いた記事が、何本かありました。野球の試合を見ない人の意見ならまだしも、私よりも野球に詳しい人もパフォーマンス禁止を批判していることに驚きました。

 

 ペッパーミルパフォーマンスは、WBC日本代表のラーズ・ヌートバー選手がしていました。ヒットを打ったときに、ペッパーミルで胡椒を挽くジェスチャーをします。

 

 私がプレー中のパフォーマンスが不要だと思う理由は、過剰な喜びの表現に見えるからです。ヒットを打って嬉しいのは想像できるので、過剰な喜びの表現に見えるのだと思います。駅伝に例えると、襷を渡し終えた選手がコース上に留まってパフォーマンスをする。演劇に例えると、「みなさん、私は嬉しいですよー」と叫ぶ。そのくらい、過剰な表現に思えます。

 

 意図的なパフォーマンスと違い、ガッツポーズは自然に出るものだと思っているので、許容範囲が広いです。それでも、ヒットで毎回では多すぎます。同点、勝ち越し、逆転、どうしてもランナーが欲しいとき。そんな場合に限られます。これらの場合は、過剰な感情表現に見えません。選手から飛び出た喜びの表現は、好ましく思えます。

 

 私は、プロ野球でのプレー中のパフォーマンスも不要だと思っています。肯定できるのは、先ほどのガッツポーズの条件と、ホームランを打ったときぐらいです。塁に出た選手が嬉しいのは想像できるので、パフォーマンスをすると過剰な喜びの表現に見えてしまいます。ベンチのチームメイトに向けてのものであっても、「みなさん、私は嬉しいですよー」と叫んでいるように見えてしまいます。

​2023年4月10日

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