鈴鹿ポイントゲッターズは八百長か
JFLの鈴鹿ポイントゲッターズに、チーム幹部からの敗退行為の指示があったとされ、日本サッカー協会から処分が下されました。同じ三重県のヴィアティン三重がJ3に昇格するのを阻止するため、対戦相手のソニー仙台FCに勝利させたかった為に、鈴鹿ポイントゲッターズの幹部が、監督と選手に敗戦を指示したようです。監督と選手の反発で実行されなかったようですが、試合結果は敗戦でした。
私はサッカーを見ませんが、プロ野球と自動車レースが好きな私から見ると、許される行為だと思います。プロ野球では、自チームが敗戦するメリットがありません。しかし、自チームにホームラン王や、首位打者争いをしている選手がいる場合、対戦相手のライバル選手を故意にファーボールにしたり、打率を下げないために主力選手を出場させない場合があります。故意に負けようとはしていませんが、ベストを尽くしているわけでもありません。シーズン終盤に優勝争いから離脱したチームのファンの、楽しみでもあります。
日本の自動車レースでも、意図的に順位を落とす行為が行われたことがあります。それは、ベストを尽くすよりもメリットがあるからです。そのレースはルールが改正され、順位を落としてメリットを得る事が無くなったため、同じ行為は起きなくなりました。
鈴鹿ポイントゲッターズの場合、同じ三重県のヴィアティン三重が、先にJ3に昇格するのを阻止する目的でした。経営陣からすると、1試合の勝利よりも、勝利で生じるデメリットの方が大きかったのでしょう。故意の敗戦を拒否する監督と選手に、敗戦を強要するのは問題があると思います。もし、全員が納得していたら、故意の敗戦が実現していたのでしょう。
勝利よりも敗戦でメリットがある状況があるのが、悪いと思います。ベストを尽くさない方にメリットがあるのは、スポーツとして正しくありません。お金を払って試合を見てくれる観客にも失礼です。しかし、私は、故意の敗戦でヴィアティン三重のJ3昇格を阻止しようとした人のアイデアを、非難する事は出来ません。日本サッカー協会は、同じ事態が起きないように対策を取るべきだと思います。
2022年4月7日