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鉄砲玉の兄弟
大河ドラマ、『鎌倉殿の13人』。22話には、曽我兄弟が登場しました。私は知らなかったけど、「曽我兄弟の仇討ち」として、有名なようです。父の仇である工藤祐経を討ち果たすのは、次回以降です。曽我兄弟が登場した22話の終盤は、ヤクザ映画のようでした。
作り手も意図しているのでしょう。劇中の曽我兄弟は、ヤクザ映画に出てくる鉄砲玉のようでした。父の敵討ちに闘志を燃やす曽我兄弟を、裏で操る者がいます。自分では手を下さない老練なヤクザ、いや、岡崎義実。仇討ちへの協力を装いながら、自身の目的である頼朝暗殺を、曽我兄弟にさせようとしています。
絶対に使い捨てにされるから、やめときなよ、曽我兄弟。
頼朝暗殺計画を聞かされた比企能員の、面倒そうな演技も面白すぎました。無謀な計画に怒りを示すも、北条時政の協力があると知った後の変化。北条失脚を願う比企の悪巧み。怖い話なのに、コメディーに落とし込んでいるのは、さすがです。
2022年6月6日
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