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​終わっちゃった

 NHKの大河ドラマ、『鎌倉殿の13人』が終わりました。最終回は、主人公の北条義時が姉の政子に薬を取り上げられて死んで終わりました。サブタイトルの「報いの時」から、義時が政子に粛清されると思っていたので、穏やかな殺意は期待外れでした。政子の子、源頼家と実朝を粛清した義時の報いとしては、つり合いが取れていないと思います。

 

 三谷幸喜脚本の大河ドラマは、2004年の『新選組!』、2016年の『真田丸』に続く3作目です。三谷作品以外の大河ドラマは、2020年の『麒麟がくる』しか見ていません。『真田丸』が面白すぎて、その後の大河ドラマを観ようとしたけど、どれも早々に離脱しました。歴史の授業が嫌いで大河ドラマも苦手な私に、全話見せちゃう三谷幸喜はすごいです。歴史イベントをなぞるだけではなく、登場人物たちのやりとりが面白いからからだと思います。

 

 主人公を邪魔するだけの登場人物を作らず、これだけの話を成立させたことに感心します。行動原理に無理のある登場人物がいませんでした。それぞれの野望と正義のために行動し、粛清する側と、粛清される側に回っていきました。嫌悪する登場人物がいないので、見ていて苦になりませんでした。味方を次々に粛清していく義時さえも、嫌悪しなかったのは不思議です。

 

 終わってしまって残念です。ずっと、あの人たちを見ていたかった。次の三谷大河は、何年後なんだろう。​

2022年12月26日

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