プロ野球戦力外通告
2022年12月27日に放送された、『プロ野球戦力外通告』(TBS)を観ました。所属チームから戦力外通告を受け、現役続行を望む選手を取材した番組です。元々は、プロ野球選手であり続けるために足掻く選手に同情する番組だった気がします。最近は、作り手の悪意を感じます。1000万円を超えるであろう高級車を運転しながら「困った」と言っている姿はシュールだし、足掻いているように見えない作りにもなっています。
実は、ただ野球の話がしたいだけ。プロ野球には支配下登録選手は70人までというルールがあります。ドラフト会議では7人前後が指名されます。新人選手と同じ人数の選手が、チームを去ることになります。自分の意思で引退する選手は少なく、多くの選手は現役続行を望みながら戦力外通告を受けます。引退セレモニーもなく、人知れずプロ野球の世界を去っていく選手にスポットを当てたのが、この番組でした。
年俸が数億円の年もあった選手もいますが、多くの選手はそんなに貰っていません。若くして戦力外になる選手ほど、プロ野球選手としての収入は少ないです。でも、高そうな車に乗っている選手が多いのです。車好きとしては、車が気になります。「そんな高い車買っちゃって大丈夫?」と心配になります。最近は外観を映してくれないので、車種の特定が難しいのが不満です。自分よりはるかに収入があるのに、なぜか、戦力外になる選手を心配してしまうのです。
私が好きな埼玉西武ライオンズからは、12球団合同トライアウトへの参加者がいませんでした。現役続行を望む選手がいない年は、珍しいと思います。毎年10人ほどの選手がチームを去ります。仕方がない成績の場合もあるし、心苦しい場合もあります。応援していた選手が去るのは辛いです。それがプロ野球の世界だから、仕方がないんですけどね。
2023年1月16日