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足し算ができなくなった

 いつの頃からか、暗算ができなくなりました。得意という程ではありませんが、足し算は速い方だと思っていました。学力が低いわりには速く、唯一の平均を上回れる項目でした。だから、大きなショックです。数字を覚えられなくなったのが理由だと思います。発達障害の特徴とされる、ワーキングメモリの少なさの影響だと思います。

 

 考えてみると、かなり前から、カゴに入れた商品の計算ができなくなっていました。それまでの合計を覚えられないからです。子供の頃は無意識にできていたのに。いつでも、合計を思い出せたのに。徐々に悪化して、今では2桁の足し算も怪しくなりました。電卓を使った方が速くて確実です。電卓を使うのが面倒だったのは遠い昔。消費税や割引の計算なんて、もはや夢の世界。今では、iPhoneの電卓に頼りきりです。

 

 覚えられなくなったのは、数字だけではありません。買いたい物も、覚えられなくなりました。100円ショップに行ったら買おうと思っていた物も、思い出せません。これも、iPhoneのメモに頼りきり。最優先事項は覚えられますが、ついでに買う物が思い出せません。メモなんて必要なかったのは遠い昔。今では、メモを見ないと店に寄るのも忘れてしまいます。

 

 発達障害の特性は大人になると目立たなくなるという話もありますが、私の場合は逆に目立つようになっている気がします。ワーキングメモリが少ないとは思っていませんでしたが、当てはまると思うようになりました。できないことが増えましたが、困ってはいません。ちょっと時間がかかりますが、計算もメモも、iPhoneが補ってくれます。スマホがない時代だったらと考えると、怖いけど。

2023年7月3日

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