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学校は守ってくれない
2023年7月6日の朝日新聞朝刊に気になる記事がありました。『発達「障害」でなくなる日 反響編1』です。娘を失った遺族からのお便りが取り上げられていました。副題は、「学校が方針変え 適切配慮せず」。自閉症スペクトラム(ASD)と診断された娘は、進学した学校から適切な配慮を受けられず、心を壊し、摂食障害を発症し、15歳で天国に昇ったという事例です。
入学した私立の中高一貫校は、特性のある生徒を受け入れていたそうです。偏差値重視ではなく、少人数制で1人1人の個性を大事にしようとしていたようです。それが、中学3年生の時、経営が成り立たないという理由で学校改革が始まったそうです。その影響で摂食障害を発症した娘に対し、担任が教室で無理やり弁当を食べさせたり、ホームルームで娘の体重を無断で公表したりしたそうです。
私が思うのは、「なぜ、そんな学校に通い続けたのだろう」です。担任の行為は、暴力と同じだと思います。私の感覚では、暴力を振るわれて殺されたのと同じです。1日で起きたことではないと思うので、その暴力から逃れる方法があったと思うのです。それが、そんな学校には行かないことです。
教師に嫌な思いばかりさせられた私が思うのは、「損をするのはこちらだけ」です。教師も学校も、子どもになにかあってもダメージを受けません。ダメージを受けるのは、子どもと家族です。教師と子供は、すごく不平等な関係なのです。娘を学校に行かせ続けたことが悔やまれます。酷い教師ですが、酷い教師から子どもを守れるのは親だけです。学校は、子どもを守ってくれません。
2023年7月10日
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