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羨ましい

 私が1番好きなスポーツ選手、吉田知那美選手のコラムに私と重なる話がありました。「J Dと喧嘩した話」です。吉田選手が「喧嘩」と表現する現象は、私にも起きます。チームのミーティングで匙を投げだしてしまった吉田選手。喧嘩のように見えるし、コーチを拒絶したようにも見えます。

 

 私は、この現象を「拒絶」と表現していました。相手が私の言葉を理解してくれず、同じ言葉の繰り返しなど、力押しに出た場合に起きます。「その場を離れたい」という感情で頭が埋め尽くされ、「もういい!」となります。拒絶が起きる前兆を感じるのは直前で、1回のやりとりができるかどうかです。

 

 私は、脳が自己防衛のためにとる行動だと思っています。緊急回避のための、自動モードなのだと思います。自分ではコントロールできません。代償として人間関係が壊れます。拒絶されなくても、困った人だと思われてしまうと思います。関係を修復するのが、藤澤五月選手からのビールのお誘いです。吉田選手が後悔しているのを見透かしたかのような藤澤選手の行動は素晴らしいです。

 

 お互いへの理解と信頼の土台ができていたのだと思います。仲直りを見越している藤澤選手。誘いを拒絶しない吉田選手。リンドコーチも拒絶しません。私には、お互いへの理解がより深まったように見えます。この”喧嘩”を経て、より良い関係になるのは、誰にでもできることではないと思います。ロコ・ソラーレは、奇跡の組み合わせなのだと思います。私は、この関係性が羨ましいです。



2023年11月6日

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