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バニシング IN 60"
『バニシング IN 60"』(1974年、アメリカ)は、私の記憶で最も古い映画の1つです。テレビ放送を観たのだと思いますが、何歳だったのか覚えていません。おじさんがボロボロの黄色い車で逃げまくり、洗車場で同じ型の車に乗り換えて終わることだけを覚えていました。2011年にDVDをレンタルして偶然再会しますが、「こんな感じだったっけ」という感じでした。
権利の関係で音楽が差し替えられているからのようです。どんな曲だったかの記憶はありませんが、とても映画音楽とは思えない曲に差し替えられています。そのせいで、映画の雰囲気が台無しになってしまっています。オリジナルの音楽を聴くために、TV放映版日本語吹替音声の入ったBlu-rayを買いました。2019年には4231円でしたが、現在ではプレミアム価格になってしまっています。発売に気がついたのも、4231円を払う決断ができたのも幸運でした。
内容的には面白くありません。淡々と車を盗んでいく前半は退屈です。見どころは、ラストシーンの40分のカーチェイス。フォードのマスタング・マッハ1を盗んで警察に追われるシーンです。無駄に車をぶつけ、無駄に車を壊し、無駄にカースタントが続きます。走るのが不思議なくらいボロボロになりながら逃走を続けます。
映画の知識がない子供の時の記憶なので、ずっとチャールズ・ブロンソンだと思っていました。付け髭のせいです。そんな頃と今でも、感想が同じなのが面白いです。「女性オーナーのマスタングを盗むのがひどい」。通りかかった洗車場で、同じ色のマスタングに乗り換えて逃走を続けるのです。車泥棒の映画だから仕方ありませんが、そこさえ違っていれば。でも、カーチェイスは素晴らしい。
2023年12月4日
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