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2024年9月8日にNHK BSで放送された『不登校がやってきた4』を見ました。不登校の子どもがいるディレクターが作る番組の第4弾です。子どもが不登校になって困っている親の視点から描かれています。子に怒りをぶつけるわけでもない淡々としたナレーションに、良いボンクラ感があって好感を持っています。今回は、3年前に取材した不登校の子どもたちを再び取材します
不登校の出口を探しているようですが、出口は見つかりません。というより、正解がなさすぎて面白かったです。S高に通っている子もいれば、N高が全く合わずに3カ月でやめた子もいるし、N高中等部が合わなかった子もいます。学校に通うということを通常ルートとするのなら、通常ルートに戻れた子は1人だけとなります。N高も救世主ではないようです。
親も出演する事例もありますが、不登校を受け入れていました。親が不登校を受け入れているのは、世界が進んだのだと思います。ディレクターは、公的支援のなさを嘆きます。学校に行かないことは認められるようになったけれど、その先。学校に変わる受け入れ先、フリースクールなどは民間の場合が多いようです。探し出す力や金銭負担など、親の負担が増えます。普通じゃないことは大変なのです。
不登校の出口はどこにあるのでしょう。私は、まだ見つけていません。不登校だった子が、普通の会社員や公務員になった事例はあるのでしょうか。私は、学校に行けるのも才能だと思います。集団で同一の行動ができるのも才能。悪意のある人間と関わることができるのも才能。それができない人が、学校の延長線上にある社会に入れるとは思えません。私には手遅れだけど、ディレクターには出口を見つけてほしいです。
2024年9月23日
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