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 埼玉西武ライオンズは3人の選手が引退し、引退試合が3試合ありました。対戦チームは、すべて千葉ロッテマリーンズでした。ロッテは、4位の楽天と僅差で3位を争っていました。3位になれば、日本シリーズ進出を争うクライマックスシリーズに進出できます。最下位独走の西武と1試合の価値が違うロッテを引退試合につき合わせるのに疑問を持ちました。そして、私が引退試合に否定的になるプレーがありました。

 

 引退試合の2試合目、フル出場した金子侑司選手の最後の打席でロッテの選手がキャッチャーフライを捕りませんでした。テレビでは選手とボールの位置関係がわかりにくくて気がつきませんでしたが、記事には「粋な計らい」とありました。ロッテは6点差で負けていますが、できる限り少ない点差で8回裏を終えるべきです。満塁でアウトを捨てるのは、試合を捨てるのと同じに思えます。私は興ざめしてしまい、引退試合に否定的になってしまいました。

 

 西武もオリックスの引退試合で同じプレーをします。私は、アウトを見逃すサービスは必要ないと思います。戦力になれないから引退するのですから、ヒットを打てなくて当たり前だと思うからです。引退試合特有の盛り上がりは、勝敗を争うという楽しみをスポイルします。試合の勝敗よりも、引退する選手への思いの方が重くなっています。ファンはそれでもいいのですが、対戦チームがアウトを見逃すサービスはやりすぎだと思います。

 

 引退試合の1試合目で、膝に痛みがあるはずの岡田雅利選手がツーベースヒットを打ったのには感動しました。でも、アウトを見逃すくらいなら引退試合はなくていい。引退のセレモニーは必要ですが、試合出場は必須ではないと思います。引退試合の1打席で、記憶は変わりません。なにより、自分のチームが勝つためにプレーをするべきです。引退する対戦相手に、サービスするべきじゃない。アウトを見逃す野球は見たくない。

 

 

2024年10月7日

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