袴田事件で死刑が確定していた袴田巌さんに対し、再審で無罪の判決が出ました。1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人が殺害されました。従業員だった袴田さんが逮捕され、死刑判決が確定していました。再審では、5点の衣類を捏造と認定したようです。捏造の証拠で死刑にされ、判決を覆すのに逮捕から58年もかかってしまう。恐ろしいとしか言いようがありません。
私は、死刑判決を出した裁判官と、再審を認めなかった裁判官に恐怖しています。5点の衣類のうちのズボンは、サイズが小さくて袴田さんが履けません。裁判所は、「みそに漬かって縮んだ」と判断したようです。5点の衣類は、事件から1年2カ月後にみそタンクの中から発見されました。1年2カ月間みそに漬かってズボンが縮むのか、実験するべきだと思います。「縮んだ」と決めつけて死刑判決を出せるのが、信じられません。
これで死刑判決が出せるのなら、証拠を捏造すれば誰でも死刑にできます。ズボンが小さすぎて履けないなんて、不自然です。他にも不自然なことが何カ所かあります。それでも、最高裁判所の裁判官もスルーして死刑にしています。2018年にも再審請求を棄却した裁判官がいます。本当にみそに1年2カ月間漬かっていると履けなくなるほどズボンが縮むのか、気にならないのでしょうか。たった1年2カ月で実験できるのに。
たしか、2010年に障害者郵便制度悪用事件で証拠を改ざんした検事がいたはず。たしか、静岡には紅林麻雄がいたはず。証拠を捏造する人間はいます。2人いるのですから、他にもいるでしょう。袴田さんは無罪になりましたが、犯人にされていた58年間の歳月は戻りません。不自然な証拠に疑問を感じない裁判官が何人もるのが、恐ろしいです。殺人に等しい行為だと思いますが、誰も責任を取らないのでしょう。
2024年10月21日