全試合配信を捨てた、日本カーリング協会。「日本カーリング選手権大会 横浜2025」は、驚きと怒りから始まりました。ロコ・ソラーレとフォルティウスの試合を中心に見ようと思っていたら、フォルティウスの最初の試合の配信がありませんでした。あれ? 今まではNHKとYouTubeを合わせて、全試合が放送か配信されていたのに。初の首都圏開催とアリーナ開催を謳うけれど、全試合配信は捨てるのかよ。ハッピーなのは、横浜BUNTAIに観戦に行ける2000人だけかい?
YouTubeを捨て、「connective」という配信プラットフォームが使用されました。「マルチアングル画面でのオンライン配信」を謳っているので、見たいカメラを選択できるのだと思っていました。どころが、マルチアングル画面を利用して、配信する2試合から試合を選択できるだけでした。タイトル詐欺だよね。別のシートの試合をアングルとは言わないでしょ。しかも、画質が悪い。テレビにつないだChromecastにキャストできない。アーカイブが残らない。低遅延(らしい)を除いて、YouTubeより劣るシステム。
2月4日午前9時、ロコ・ソラーレの試合を見ようとしたら、「アクセス上限に到達しました。時間をおいてもう一度お試しください。」と表示されました。2月6日からは、アクセス上限に達するとYouTubeへのリンクが表示されるようになりました。アーカイブはなし。アクセス数に制限があることに驚きました。低遅延と引き換えに失ったものが多すぎます。配信が満席で試合を見ることができない人がいる。配信しない試合がある。アーカイブがない。本末転倒というやつでは?
今までは、NHKが放送する試合以外をYouTubeで配信してきました。1シートが実況・解説付き、他は固定カメラで実況・解説なし。それでも楽しめたのに。重なった別の試合をあとから見ることもできます。今回は2シート配信のみで、アーカイブなし。配信がない試合があるし、重なった試合をあとから見ることができません。フォルティウス戦での藤澤のスーパーショットも見返せないし。チーム大阪がロコ・ソラーレから得点するシーンも見返せない。誰のための低遅延だったのか。低遅延よりも優先するべきことがあるのでは?
2025年2月17日